どれほど縁起の良い金額を選んだとしても、参拝作法が疎かになっていては本末転倒だ。鳥居をくぐる前に一礼し、参道の中央(神様の通り道とされる「正中」)を避けて歩くことから参拝マナーは始まる。手水舎で心身を清めた後、静かに拝殿の前へと進む。
賽銭箱に硬貨を入れる際、遠くから勢いよく投げ入れるのは不作法とされる。感謝の念を込め、箱の縁へと滑り込ませるように静かに納めるのが正しい作法だ。続いて「二礼二拍手一礼」の基本手順に沿って拝礼を行う。深くお辞儀をし、胸の高さで両手を合わせ、右手を少し下にずらして2回拍手を打つ。指先をきれいに揃えて願いと感謝を込め、最後に再び深く一礼する。この一連の動作の静寂の中にこそ、運気を拓く真の祈りが宿る。