ボールペンのシミがついた瞬間、焦りから咄嗟にとってしまう行動の多くが、実は汚れを不可逆的に悪化させています。ボールペンのシミ やってはいけないNG対処の代表例をまとめました。
① 油性ボールペンのシミにいきなり水やお湯をつける
油性インクに水分を与えると、油が水を弾いて表面張力で周囲にインクが滲み出し、元のシミの3〜5倍の面積に広がってしまいます。油性インクの処置は、必ず「乾いた状態」からアルコール系溶剤で始めるのが絶対原則です。
② 生地同士を強くゴシゴシ擦り合わせる
摩擦によってインクの微粒子が繊維の深部(糸の内部)まで押し込まれ、物理的に取り出せなくなります。また、生地表面の毛羽立ちや色落ちの原因にもなります。必ず「裏にあて布をして垂直に叩く」動作を徹底してください。
③ 塩素系漂白剤をいきなり投入する
白シャツであっても、塩素系漂白剤はボールペンのインク成分と化学反応を起こし、茶色やピンク色に変色して定着してしまうリスクがあります。漂白を行う場合は、必ず酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使用してください。
④ 溶剤を使ったあとに色落ちテストを省く
除光液や高濃度エタノールは、アセテートやレーヨンなどの化学繊維を溶かしたり、濃色・柄物の染料を一緒に脱色させたりする危険性があります。目立たない裾や裏地で必ず事前にパッチテストを行いましょう。