広大な児島湾を望む沿岸部は、常に強い海風と塩分を含んだ空気に晒される過酷な環境だ。そうした立地条件に対応すべく、現場では港湾緑地・環境保全の専門的なノウハウが惜しみなく投入されている。
新岡山港は小豆島などを結ぶ海上交通の拠点であり、日常的に船が往来する。重厚な物流インフラのすぐ隣で緑の保全を進める試みは、全国的にもユニークだ。潮風に強い樹種を選定し、幾重にも及ぶ防風林を配置することで、塩害を防ぎながら緑豊かな空間を育てる工夫が凝らされている。護岸沿いの岩場には既存の生態系に配慮した石積みが施され、波の衝撃を和らげると同時に小動物の生息域を確保している。