衝撃を与えたのはその検出量だ。ソウル特別市が発表したデータによると、一部の浮き輪からは製品安全基準(KC認証)で定められた許容量の約218倍に達するフタル酸エステル類が検出されたという。基準値は人の健康を保護するための境界線であり、それを数百倍も超過する事態は異例と言わざるを得ない。
フタル酸エステル類は揮発性や溶出性を持つため、汗や水分、あるいは気温の上昇によって製品表面から染み出しやすくなる特性を持つ。皮膚からの吸収や吸入を通じて体内に蓄積されると、ホルモンバランスの著しい乱れを招く恐れがある。特に代謝機能が未発達な乳幼児や小児における被ばくリスクは大人以上に警戒が必要だ。