漢字の成り立ちや意味の深遠さを知る上で欠かせないのが、漢字学の巨星・白川静博士の研究だ。白川文字学の視点に立つと、「潟」という文字は、潮が引いた後に水が残る浅瀬やラグーン(潟湖)を意味する成り立ちを持つ。
さんずい(水)に、水が引いて干上がる様子を表すつくりが組み合わさることで、その土地の風土や自然環境が見事に表現されている。日本各地には一見すると読めない難読漢字や、書き取りが難しい地名が多数存在するが、文字が持つ意味や歴史的背景を理解することは、正しい筆順を記憶する強力な助けとなる。成り立ちを知れば、複雑な15画の構成も理にかなった造形として頭に定着する。