なぜ人々は他人の大学受験という個人的な挑戦を、これほどまでに熱心に「観察」するのだろうか。その根底には、人間の根源的な好奇心と、現代社会特有のストレス回避衝動が存在する。
他人が真剣に努力し、壁にぶつかり、苦悩する姿には、フィクションにはないリアリティと人間ドラマがある。応援したいという純粋な共感の「光」の側面がある一方で、他人の失敗や挫折を見て「自分はまだマシだ」と思いたいという他者蔑視の「闇」の側面も確実に存在する。
特にSNS上の浪人界隈では、この光と闇が渦を巻いて交錯している。励まし合いながら見事合格を果たして感動を呼ぶアカウントがある一方で、アンチコメントに疲弊してアカウントを消去し失踪してしまうケースも後を絶たない。観察スレッドは、そのドラマを可視化する劇場の役割を果たしているのだ。