黄緑の鼻水は治りかけ?副鼻腔炎・蓄膿症のサインと受診の境界線

黄緑の鼻水は治りかけ?副鼻腔炎・蓄膿症のサインと受診の境界線

黄緑の鼻水は治りかけ?副鼻腔炎・蓄膿症のサインと受診の境界線の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

SNSや健康相談コミュニティを調査すると、「黄緑色の鼻水が出ていたが、仕事が忙しく市販の総合風邪薬で2週間ごまかしていたところ、激しい頬の痛みと歯痛に襲われて耐えられなくなった」といった体験談が数多く散見されます。市販の風邪薬に含まれる抗ヒスタミン成分は鼻水を止める作用がある反面、粘液の粘度を高めて排泄を阻害し、かえって副鼻腔内の膿を濃縮・滞留させて悪化させるリスクを孕んでいます。

特に配慮を要するのが小児のケースです。日本小児耳鼻咽喉科学会の臨床報告によると、乳幼児の急性副鼻腔炎は約30〜40%の割合で急性中耳炎を併発します。子供の耳管(耳と鼻をつなぐ管)は大人に比べて太く短く、水平に近い角度で走っているため、黄緑色の細菌混じりの鼻水をすする行為によって病原体が容易に中耳腔へ吸い込まれてしまうからです。

現場の小児科・耳鼻科医師が異口同音に警鐘を鳴らすのは、「鼻水をかめない乳幼児の放置」です。市販の電動鼻水吸引器などを用いてこまめに粘稠な鼻水を吸い出し、鼻腔内を陰圧にしすぎない適切な吸引圧(−15〜−20kPa程度)で排膿を促すケアが、中耳炎への波及を防ぐ防波堤となります。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。