ネット上の掲示板やSNSでは「空港の両替レートは一律で悪い」という言説が散見されますが、フィリピンの主要ゲートウェイにおいては実態と乖離しています。実際にマニラ空港(NAIA)ターミナル3の税関を出た直後のアライバルエリアには、複数の銀行系両替ブースがひしめき合っており、店舗同士の激しい価格競争が機能しています。現地利用者の取材検証でも、「市内の一般的な両替所よりも、NAIA第3ターミナルのブースの方がレートが良かった」という証言が多数得られています。ただし、第1ターミナルや第2ターミナルでは店舗数が限られ、第3ターミナルほどの好レートが出ない場合がある点には注意を払う必要があります。
一方、語学留学のメッカであるセブ島においては、滞在エリアによってレートの優劣が極端に分かれます。マクタン・セブ国際空港はマニラ空港に比べてややスプレッドが広く設定されている傾向があるため、空港での両替はGrabやタクシー代としての最低限(2,000〜3,000ペソ程度)に抑えるのが賢明です。セブ島おすすめ両替所として留学生や駐在員の間で不動の支持を得ているのが、セブ市内中心部にある大型商業施設「アヤラセンターセブ(Ayala Center Cebu)」内の両替所です。特に地下1階や4階に位置する「Core Pacific Money Exchange」や、ガイサノカントリーモール内の店舗は、常に安定した業界最高水準のレートを提示しています。
また、現地ATMキャッシングを利用する際の「現場の落とし穴」として知っておくべきが、フィリピン現地ATM利用手数料(1回あたり一律250ペソ=約680円)の存在です。現地のほぼすべてのATMにおいて、海外発行カードを引き出す際にこの250ペソが機械側から加算されます。一度に引き出せる上限額は多くの銀行(BPIやBDOなど)で1回あたり10,000ペソ(約27,000円)に制限されているため、少額を何度も細かく引き出すと手数料負けを起こします。ATMを使う場合は、常に上限額(10,000ペソ、一部のHSBCでは最大40,000ペソ)で引き出すことが鉄則です。