先行して市場に投入されたCX-60やCX-80など、縦置き直6エンジンと後輪駆動プラットフォームを掲げた「ラージ商品群」は、一部で乗り心地の硬さや価格設定を巡って議論を呼んだ。それゆえ、次期CX-5の骨格がどうなるかはファンの間でも最大の関心事だった。
結論として、マツダは前輪駆動ベース(横置き)のプラットフォームを徹底的に磨き上げる道を選んだ。これが大正解だ。後席の足元スペースは先代より明らかに広がり、ラゲッジルームの実用性も格段に向上している。何より、高級志向に振り切って日常の扱いやすさを損なう愚を犯さなかった。ユーザーがCX-5という名前に求めている本質を、開発陣は冷徹なまでに見極めていたのだ。