掛川市内には2つの店舗が存在する。東名高速道路の掛川IC至近に位置し、巨大なロードサイド需要を一手に引き受ける「掛川インター店」と、住宅街の落ち着いた空気の中に佇む「掛川本店」だ。
インター店は、他県ナンバーの車がずらりと並ぶ戦場のような活気を持つ。大型連休や週末ともなれば、駐車場は朝早くから県外客の車で埋まり、ナンバープレートを見れば関東から関西まで全国津々浦々。ドライバーたちは長旅の疲れも見せず、発券機の前に並ぶ。
対する掛川本店は、どこか原風景の趣を残す。創業地である隣町・菊川からの歴史の風を色濃く受け継ぎ、木造ロッジ風の温もりある店内で、三世代にわたって通い詰める地元家族がテーブルを囲む。激しい観光需要を受け止めるインター店と、生活の延長線上で愛され続ける本店。この2つの顔が共存していることこそ、掛川という街の面白さだ。