『ひるおび』のスタジオにおいて、田崎氏の魅力を最大化させているのが司会の恵俊彰氏との呼吸です。この二人のやり取りは、テレビの前の一般視聴者が抱く疑問を恵氏が率直にぶつけ、田崎氏が永田町の特殊な力学で打ち返すという、完成された「大衆目線対永田町の論理」の構図を作り出しています。
例えば、内閣支持率が低下している局面で、恵氏が「国民感覚からすると納得できませんが、なぜ総理は辞任しないんですか?」と素朴な憤りを交えて問うと、田崎氏は「国民感覚はごもっともです。しかし自民党内の力関係で見ると、次の総裁候補が一本化できていないため、引きずり降ろす引き金が引けないのです」と冷静に返します。この会話の往復によって、難解な政治ニュースが昼のワイドショー向けエンターテインメントとして成立しています。
一方で、SNS上では「田崎史郎 発言 炎上」が定期的なトレンドとなります。特に野党の追及が厳しさを増す場面で、政権側の意図や防衛策を懇切丁寧に解説する姿勢が、「まるで自民党の代理人弁護士のようだ」「政府を擁護している」と受け取られることが少なくありません。
X(旧Twitter)やYahoo!ニュースのコメント欄を分析すると、視聴者の声は明確に分かれています。
- 批判的な声:「権力を監視するのがジャーナリズムのはずなのに、政権中枢の都合ばかりを代弁しているように見える」「野党への論評と与党への論評でトーンが違うのではないか」
- 肯定的な声:「好き嫌いは別として、田崎さんが番組で話した通りの人事やスケジュールが数日後にそのまま現実になる」「政界のリアルなドロドロした思惑を知るには最も役立つ」
番組制作側としては、批判の声を含めて番組のハッシュタグがトレンド入りし、視聴者の関心を惹きつける点において、田崎氏の起用は視聴率維持の観点からも極めて高いバリューを持っています。