ナットを締める方向はどっち?正ネジ・逆ネジの見分け方と回らない時の対処法

ナットを締める方向はどっち?正ネジ・逆ネジの見分け方と回らない時の対処法

ナットを締める方向はどっち?正ネジ・逆ネジの見分け方と回らない時の対処法に関する基本知識をわかりやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

ボルトやナットの締結において、世界中で標準規格として普及しているのが「右ネジ(正ネジ)」です。基本ルールは極めて明快で、「時計回り(右回し)で締まり、反時計回り(左回し)で緩む」という構造になっています。つまり、ボルトを緩める方向はその逆で、反時計回りに回すことになります。

作業中に回転方向で迷った際は、以下の直感的なイメージを活用することで瞬時に判断できます。

① ひらがなの「の」の字で覚える
ナットの正面に向き合い、筆順で「の」の字を書くように指先を動かします。「の」の書き始めから円を描く向きがまさに時計回りであり、「のの字に回すと締まる」と記憶するのが最もシンプルで確実な方法です。

② 水道の蛇口(右ネジの法則)でイメージする
昔ながらのハンドル式蛇口を思い浮かべてください。水を止める(締める)ときは右へ回し、水を出す(緩める)ときは左へ回します。物理学で知られる「右ネジの法則(右手の親指を進行方向に向けたとき、残りの4本の指が曲がる向きに回すと進む)」と同様の力学が働いています。

ただし、現場で最も多くの人が陥る罠が「見る角度(視点)による錯覚」です。裏側からナットにアクセスしたり、下から見上げるアングルで作業したりすると、手元では時計回りに回しているつもりでも、ナットの正面から見ると反時計回りに回してしまっているケースが多発します。必ず「回したいナットの正面(軸の延長線上)に視線を置いた状態」を基準に時計回りを判断することが鉄則です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。