現地を訪れる際に多くの旅行者が直面するのが、「ロープウェイを使えば平坦な道を歩くだけですぐに着く」という先入観とのギャップです。実態として、ロープウェイ終点の獅子岩駅(標高433m)から霊火堂(標高約490m)までは、標高差約60mのアップダウンを含む未舗装の山道を歩く必要があります。
道中は整備された石段や坂道ですが、一度谷底へ下ってから再び登り返す地形となっているため、片道で約20分から30分のしっかりとした歩行が求められます。ヒールやサンダル、滑りやすい革靴での参拝は転倒のリスクが非常に高く、スニーカーやトレッキングシューズの着用が強く推奨されます。
また、参拝時間(営業時間)の設定にも注意が必要です。霊火堂および弥山本堂の開堂時間は概ね8:00〜16:30頃ですが、ロープウェイの最終下り便(通常16:30〜17:00頃、季節・天候により変動)に遅れると、日没後の真っ暗な山道を徒歩で下山せざるを得なくなります。宮島桟橋からロープウェイ駅までの移動時間(徒歩約20〜25分、または無料送迎バス利用)も含め、午前中から午後の早い時間帯に出発する計画を立てることが安全参拝の鉄則です。