現在でも動画配信サービス(FODなど)で『ライフ』が配信されるたび、SNSや掲示板では当時の星井七瀬の演技についての議論が再燃します。コミュニティのリアルな反応を分析すると、彼女が演じた廣瀬倫子という人物がいかに視聴者の痛点を突いていたかが分かります。
「愛海(福田沙紀)の狂気も凄まじかったが、一番現実の学校にいそうで胸糞悪かったのは倫子(星井七瀬)。自分がいじめられたくないから加担するあの生々しい態度は、大人の社会にも通底していて背筋が凍る」
「昔なっちゃんのCMでキラキラ笑っていた子が、歩(北乃きい)をトイレに閉じ込めてあざ笑う場面をリアルタイムで観て、役者ってここまで変われるのかと絶望混じりに感嘆したのを覚えている」
「倫子が後半、愛海に捨てられそうになってパニックを起こすシーンは演技を超えていた。保身の果ての自滅があまりにリアルで、同情と忌避感が同時に押し寄せてきた」
これらのコメントに共通しているのは、倫子単体の悪意だけでなく、「集団心理の犠牲者であり加害者である」というアンビバレントな精神構造を見抜いた上での称賛です。視聴者にここまでの嫌悪感とリアルな恐怖を抱かせたこと自体が、星井七瀬の役作りの深さを如実に物語っています。