エルゲルージが1998年に刻んだ3分26秒00という男子1500m世界記録は、長らく不可侵の聖域と見なされてきました。しかし、ヤコブ・インゲブリクトセンを筆頭とする新世代の台頭により、その針は確実に動き始めています。
女子ではフェイス・キピエゴンが3分49秒台前半に到達し、限界の定義そのものを書き換えました。日本国内においても、田中希実の切り拓いた突破口を追うように若手ランナーたちが積極果敢なスピード強化へシフトを強めています。
スパイクの反発力や科学的アプローチがいかに進もうとも、最後の勝負を決めるのは1500mという過酷な距離に己の全運動能力を注ぎ込む人間の執念です。四半世紀の沈黙を破る新たな世界新記録がいつ誰の手によって産み落とされるのか、トラックの熱狂から目が離せません。 (出典: 1500m 世界 記録(Yahoo!ニュース))