黒ハートの絵文字(Black Heart)は、2016年にUnicode 9.0で正式承認されて以降、世界中のプラットフォームで爆発的に利用頻度を高めてきました。英語圏のスラングにおいて、黒ハートは「Dark humor(ブラックジョーク)」や「Sorrow(深い悲しみ・追悼)」を示すシンボルとして誕生した経緯を持ちます。
しかし、海外のユースカルチャーにおいて「I love you to death(死ぬほど愛している)」という強烈な愛情表現の比喩として黒ハートが使われ始めたことで、単なるネガティブな記号から「ヘビーで唯一無二の愛」を象徴するエンブレムへと再定義されました。ファッションブランドやロック・ゴシックカルチャーとも結びつき、赤ハートのようなありきたりな甘さを嫌う層の間で、洗練されたアタッチメント(愛着)の証として流通しています。
日本国内におけるコミュニケーションでもこの文脈が輸入され、単なる色の違いを超えて「甘すぎない親密さ」「エッジの効いた連性感」を伝えるツールとして多角化を遂げています。