女優としての成功と並行して、彼女は音楽シーンでも強烈な爪痕を残した。哀愁を帯びたメロディと妖艶な歌詞が融合した昭和歌謡のスタイルで歌手活動を展開。『流されて』などの楽曲では、女優ならではの表現力豊かな歌声を披露し、レコードショップの店頭を飾った。
当時の日本のエンターテインメント界は、映画と音楽が密接にリンクしていた時代だ。スクリーンで見せる顔と、歌番組やライブで見せる歌い手としての顔。そのギャップがファンを捉えて離さなかった。昭和歌謡特有の湿り気のある情念を歌い上げるその姿は、歌謡曲ファンにとっても忘れがたい記憶として刻まれている。