日本中に激震が走ったのは、1985年1月22日のことでした。東京都内のホテルで急遽開かれた単独記者会見に現れた松田聖子さんは、大粒の涙を流しながら郷ひろみさんとの別離を宣言しました。
その会見で語られたのが、芸能史に永遠に残ることになる「もし生まれ変わってきたら、今度は絶対に一緒になろうねと話し合いました」というあまりにも切ないフレーズです。純白の衣装に身を包み、涙で言葉を詰まらせながら語る姿は、日本中のテレビ画面を通じて生中継され、列島全体に大きな衝撃を与えました。
しかし、この会見には大きな波紋を呼ぶ要素が含まれていました。当時アメリカに滞在していた郷ひろみさんは、この会見が開かれることを事前に知らされておらず、現地で突然の報道を受けて困惑したとされています。後に郷さん自身が明かしたところによると、別れ話自体は進んでいたものの、このような形で公表されるとは思っていなかったと語っており、二人の間に生じていたコミュニケーションの溝が浮き彫りとなった瞬間でもありました。