「今川焼きと御座候は何が違うのか」という問いに対する最も端的な答えは、「一般名詞」と「固有名詞(商標)」の違いです。料理ジャンルとしての「カレーライス」に対して特定の人気チェーン店名があるように、円形に焼き上げた餡入り和菓子の総称が「今川焼き(または回転焼き・大判焼き)」であり、その中で圧倒的な知名度を誇る専門ブランドが「御座候」にあたります。
関西圏を中心に「今日、御座候買って帰るね」という会話が日常的に成立するのは、長年の店舗展開によってブランド名がそのままジャンルを代表する言葉として生活に定着した結果です。ただし、御座候は一般的な屋台や冷凍食品の今川焼きと比べ、薄皮仕立てで極限まで詰め込まれた餡のボリュームや、冷めても固くなりにくい独自の小麦粉ブレンドなど、明確な品質基準のもとで製造されています。
関西では丸い焼き型を回転させながら焼く様子から「回転焼き」という呼称が広く使われていますが、御座候の店舗看板に「御座候」と大書されていることから、店舗で購入する層にとっては「回転焼きを買う」ことと「御座候を買う」ことが同義として認識されています。