漫画家の懐を語る上で欠かせない最大の指標が、単行本の印税です。『でんぢゃらすじーさん』は無印時代から『邪』『なんと!』とタイトルを刷新しながら継続され、シリーズ累計発行部数は1,300万部を突破しています。
出版界の一般的な印税率は、本体定価の8%〜10%に設定されています。児童書レーベルであるてんとう虫コミックスの価格帯(本体約450円〜520円)を基準に、仮に印税率を標準的な10%として試算すると、極めてシンプルな数式が導き出されます。
「定価500円 × 10%(印税50円) × 累計1,300万部 = 6億5,000万円」
この数字は単行本の紙書籍のみを対象とした概算であり、ここに電子書籍の売上(印税率は15%〜25%前後が通例)や新装版、コンビニコミック(マイファーストビッグ版)の重版分が上乗せされます。生涯におけるコミックス印税の総額は優に7億円に迫る規模と推測するのが自然です。
とりわけコロコロコミックの単行本は、読者層である小学生が学年ごとに新しく流入してくるため、過去のバックナンバーが定期的に売れ続ける「ロングテール構造」を持ちます。この安定したバックカタログの存在が、曽山氏の財務基盤を揺るぎないものにしています。