カルティエのヴィンテージ時計はなぜ高騰?プロが教える資産価値と偽物鑑定術

カルティエのヴィンテージ時計はなぜ高騰?プロが教える資産価値と偽物鑑定術

カルティエのヴィンテージ時計はなぜ高騰?プロが教える資産価値と偽物鑑定術とは一体何なのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

市場価値の高騰に伴い、悪質な精巧な偽物や、異なるパーツを組み合わせた「ニコイチ(フランケンウォッチ)」と呼ばれる個体が市場に流出している。ヴィンテージカルティエを購入する際、偽物を見破り本物を手に入れるための鑑定ポイントは以下の3点に集約される。

第一に「文字盤のシークレットサイン」の確認だ。カルティエの文字盤には、7時または10時のローマンインデックスの斜線部分に、極小文字で「CARTIER」のロゴが印刷されている。ヴィンテージ品の場合、肉眼では見えにくいこの微小な印字の潰れや、フォントのズレ、後から書き直された「リダン文字盤」でないかをルーペで精密に観察する必要がある。

第二に「ケースの刻印とホールマーク」である。18Kゴールドやプラチナケースの裏蓋、ラグ裏には、金性を証明する聖書モチーフのホールマークやシリアルナンバーが刻印されている。本物の刻印は深くシャープであるが、偽物は浅く彫りが甘い。第三に「ムーブメント(機械)の仕上げと刻印」だ。当時のカルティエはピアジェやジャガー・ルクルト、エターなどの超一流ムーブメントを採用していたため、機械内部の美しい仕上げやブランドロゴの刻印の精度を見極めることが決定打となる。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。