武道館のコートに立つ選手たちの顔ぶれも、かつてないほど多彩だ。両親の仕事の関係で来日した少年や、海外の剣道クラブで基礎を学び日本の道場へ留学してきた選手など、国際色豊かな剣士たちが存在感を示している。
彼らの所作は、日本の伝統的な剣士と何ら変わりない。むしろ、美しい礼法や相手への敬意をより一層大切にする姿勢が印象的だ。「剣道は言葉を超えたコミュニケーション。相手の目を見れば、どれだけ稽古してきたかが分かる」と語る外国ルーツの少年剣士の凛とした姿は、剣道という文化が世界共通の美徳として根付いている証左と言える。