ポリープ切除を決断した患者が最も気兼ねなく確認したい項目の一つが、「手術が終わったら、いつから性行為を再開してよいのか」という術後管理のスケジュールです。
一般的に、子宮内膜ポリープ手術後の性行為はいつから可能かという問いに対する標準的な臨床基準は、「術後2週間が経過し、術後検診で子宮の回復が確認されてから」または「手術後最初の生理が完全に終了してから」です。
手術後の回復プロセス(ダウンタイム)は、以下のようなステップで進行します。
- 手術当日〜術後3日目:軽い下腹部痛と少量の出血が生じます。激しい運動や重労働は避け、安静を保ちます。
- 術後4日〜1週間:創部からの浸出液により、おりものが水っぽくなったりピンク色に変化します。この時期は子宮頸管がわずかに開いているため、入浴(湯船への浸水)・タンポンの使用・性行為は厳禁です。
- 術後2週間前後(術後経過観察):外来で子宮鏡検査または超音波検査を受け、切除部の内膜が正常に上皮化(再生)しているか、感染の兆候がないかを医師が確認します。問題がなければこの段階で入浴や性行為の許可が出ます。
- 次回月経の到来:手術によって一度リセットされた内膜が剥がれ落ち、新しい周期が始まります。妊活中のカップルはこの周期から本格的なタイミング法の再開が推奨されます。
子宮内膜ポリープ切除術のダウンタイム自体は非常に短く、日帰り手術や1泊2日の入院で施行され、デスクワークであれば翌日〜2日後には仕事復帰が可能です。しかし、体表に傷が見えないからといって子宮内部の創傷治癒を軽視し、早期に性行為を行ってしまうと、骨盤内炎症性疾患(PID)や子宮内膜炎を引き起こし、卵管閉塞などの新たな不妊原因を作り出しかねません。
なお、検査・手術にかかる費用感については、保険適用(3割負担)の場合、婦人科の外来子宮鏡検査費用は約3,000円〜6,000円、日帰りでの子宮鏡下手術費用は約20,000円〜40,000円(入院の場合は50,000円〜80,000円程度、高額療養費制度の利用可能)が一般的な相場となっています。