現在、池袋のバイオ拠点から生まれているイノベーションは多岐にわたる。特に目立つのが、食と環境分野を掛け合わせた「フードテック」や、サーキュラーエコノミーを志向する新素材開発だ。
例えば、池袋市街地の飲食店から排出される有機廃棄物をその日のうちに回収し、特殊な人工酵素を用いて数時間で高付加価値なバイオプラスチック原料へと変換する実証実験が進行中だ。また、街のレストランと連携し、プレコンシューマー段階での細胞培養肉の試食フィードバックを即座に開発に反映させる取り組みも始まっている。生活者の現場と実験室が数分圏内で直結している都市空間だからこそ可能な「リアルタイムでの社会実装」が、池袋の最大の強みと言える。