2026年、なぜデジタル画面は「明朝体」を取り戻したのか? ゴシック全盛期を打破するスクリーンタイポグラフィの最前線

2026年、なぜデジタル画面は「明朝体」を取り戻したのか? ゴシック全盛期を打破するスクリーンタイポグラフィの最前線

2026年、なぜデジタル画面は「明朝体」を取り戻したのか? ゴシック全盛期を打破するスクリーンタイポグラフィの最前線について見逃せない 事実を厳選して解説いたします。

2010年代半ば、テック企業を中心に「モダン・ミニマリズム」の名のもとで進行したロゴやUIのゴシック体化(いわゆるサンセリフ化)は、結果として視覚的な同質化と退屈さをもたらした。どのWebサイトを開いても似たような太字のサンセリフ体が並び、ブランド固有の歴史や情緒が削ぎ落とされてしまったのだ。

その反動として、2020年代半ばから欧米の高級ブランドや日本の伝統技術を扱うメディアを中心に、明朝体やセリフ体をデジタルUIの核として据える動きが加速した。明朝体が持つ「静寂」「知性」「伝統」「余白の美」といった文脈は、画一的なデジタル空間の中で圧倒的な差別化要素となる。他社と同じUIコンポーネントを使っていたとしても、見出しに明朝体を一筋挿すだけで、空間の空気が一変するからだ。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。