ウルティマのキャラクター性を語る上で外せないのが、外伝OVA『コリウスの夢』での暗躍です。このエピソードでは、コリウス王国の王位継承争いの裏で病魔を操り、国家を意のままに転覆させようとするヴィオレ時代の底知れない悪辣さが描かれました。人間をチェスの駒のように扱い、絶望する表情を楽しむ姿はまさに原初の悪魔そのものでした。
しかし、リムルの配下となって以降は、その苛烈なサディズムが「身内を慈しみ、外敵を断罪する」方向へと再編されています。象徴的なのが、直属の筆頭配下であるヴェノムとの関係性です。
ヴェノムはかつてヴィオレの眷属として仕え、粗削りながらも高い戦闘センスを持つ悪魔将軍。ウルティマは彼に対して極めて厳しいスパルタ教育を施し、理不尽に振り回しているように見えながらも、要所では実力を認め、確固たる信頼を置いています。この「厳格な主君と忠実な部下」という主従関係は、魔国連邦の組織力向上に大きく寄与しています。