スポーツと並び、同校の評価を盤石にしているのが「看護科」および「看護専攻科」による5年一貫教育プログラムです。通常、高等学校を卒業してから看護系大学(4年)や専門学校(3年)へ進学する場合と比べ、20歳の若さで看護師国家試験受験資格を取得し、臨床現場へ出られるという圧倒的な時間的メリットが存在します。
進路実績における最大の強みは、専攻科修了年における看護師国家試験合格率が例年98%〜100%水準に達している事実です。全国平均の合格率(約90%前後)を大きく上回り続ける背景には、高校1年次から始まる基礎医学教育と、学内での厳格な定期確認テスト、そして徹底した国家試験対策ゼミがあります。
しかし、この高い実績の裏側には過密なカリキュラムと厳しい現場実習が存在します。高校2年次・3年次から臨床実習が組み込まれ、専攻科に進むと県内の総合病院や大学病院での長期臨地実習が課されます。現場の卒業生や在校生からは次のような証言が聞かれます。
「朝早くから実習先へ向かい、帰宅後も深夜まで看護記録(プロセスレコード)や事前学習のレポート作成に追われます。指導指導者からの厳しい指摘に涙することもありました。中途半端な気持ちで入学すると2年次や3年次で精神的に耐えられなくなる同級生もゼロではありません」(卒業生手記より抜粋)
15歳という若さで医療従事者としてのプロ意識を求められるため、学力だけでなく高い精神的レジリエンスが試されます。教員陣による個別サポート体制や補習システムは極めて手厚く、「脱落者を出さずに全員で資格を掴み取る」という強い組織文化がこの高い合格率を支えています。