テレビバラエティでブレイクを果たした直後、GENKING.は過酷な心身の不調に見舞われます。過密スケジュールに加え、男性の肉体・アイデンティティを演じ続けなければならない重圧から、重度の突発性難聴やパニック障害、皮膚トラブルなどを発症しました。
性別適合手術を決断した最大の理由は、「偽りの自分を演じる限界」と「女性として生きる切実な願い」でした。幼少期から抱えていた性別の違和感をこれ以上隠し通すことはできないと悟った彼女は、芸能活動の休止リスクを承知の上で医療機関でのカウンセリングを開始しました。
そして2017年5月、タイの病院にて約6時間に及ぶ性別適合手術を受けました。術後の激しい疼痛や回復期の困難を乗り越え、同年7月には家庭裁判所への申し立てを経て戸籍上の性別を女性に変更。旧本名から「田中沙奈」への改名が認められた瞬間、彼女は自著や記者会見で「生まれ変わったのではなく、本来の自分にやっと戻れた」と涙ながらに語り、多くの人々に勇気を与えました。