製紙業界にとって長年のアキレス腱だったのが、製品の「容積」だ。トラックの荷台を満載にしても重量自体は軽いため、実質的に「空気を運んでいる」に近い効率の悪さが課題とされてきた。しかし、製造段階での高圧力圧縮と長尺化技術の確立により、一便あたりの輸送効率は数年前と比較して30%以上も向上した。
この流通面のイノベーションは、ドライバー不足と物流コスト上昇に直面する日本のサプライチェーン全体に大きな恩恵をもたらしている。輸送回数の削減はCO2排出量の直接的なカットに直結し、店舗側にとってもバックヤードの保管スペース削減や品出し頻度の低減という現場の負荷軽減につながっている。