しかし、ネット上のすべての女性が「お酒をやめただけで劇的に痩せた」わけではありません。一部のSNSや相談掲示板では「断酒したのに1ミリも痩せない」「むしろ太った」という悲痛な声も散見されます。この女性断酒体重変化の真相と盲点はどこにあるのでしょうか。
最大の落とし穴は、アルコールの代わりに糖分を過剰摂取する代償行為です。これまで飲酒によって手軽に得ていた脳内報酬系(ドーパミン分泌)が遮断されると、脳は手っ取り早い快楽を求めて甘いものへの欲求を急激に強めます。夜間の飲酒をやめた代わりにアイスクリームやチョコレート、スナック菓子を毎晩口にしてしまえば、摂取カロリーも糖質量も飲酒時を上回り、体重減少は完全に阻害されます。
もう一つの盲点は、ホルモン周期と基礎疾患の影響です。女性ホルモン(プロゲステロン)が優位になる月経前の黄体期は、もともと体内に水分を蓄えやすく、食欲が増進しやすい時期です。このタイミングで断酒を開始すると、初期のむくみ抜けが実感できず「効果がない」と誤認して早期に挫折してしまうケースが後を絶ちません。断酒ダイエットを検証する際は、最低でも月経周期を1〜2サイクル跨いだ最低1ヶ月から3ヶ月のスパンで冷静に推移を観察する視点が不可欠です。