「大規模イベントを連発しているから莫大な利益を独占している」という見方は、興行ビジネスの構造的な実態を見誤っています。格闘技プロモーションは、エンターテインメント業界の中でも極めて原価率と不確実性が高いビジネスです。
会場費(さいたまスーパーアリーナ等の使用料・設営費)、超一流外国人ファイターへの高額なファイトマネー、映像制作・演出費、プロモーション広告費など、1大会にかかる経費は数億円単位に上ります。万が一、メインカードの中止や配信トラブルが発生した場合、その損失リスクを背負うのは運営トップです。
【プロの結論】興行ビジネスのハイリスク・ハイリターン構造と教訓
榊原氏の経済的成功の本質は、「単なるイベント屋」ではなく「コンテンツホルダーとしてのリスクマネジメント力」にあります。PRIDE消滅時の痛烈な挫折や、沖縄でのFC琉球のサッカーチーム経営を通じて培った地方創生・スポーツマネジメントの知見が、現在のRIZINにおける多角的な収益モデルへと結実しています。
目先のチケット収入だけに頼らず、放映権・配信プラットフォームとのアライアンス、ライセンスビジネスを複眼的に設計できるかどうかが、プロモーターとしての生涯年収を決定づける教訓と言えます。