街の景観を変えた最大の要因の一つが、簡易宿泊所のイノベーションだ。昭和の面影を残す素泊まりの宿は、若手起業家やデザイナーの手によって、1泊数千円で泊まれる清潔でモダンなホステルへと生まれ変わった。これが海外からの欧米系バックパッカーや格安旅行者のニーズに完璧に合致した。
成田空港や羽田空港からのアクセスが良く、浅草や上野といった観光名所にも近い好立地が功を奏した。「レトロでディープな東京を体験できる」と口コミが広がり、若者で賑わう多国籍な交流スポットへと進化。かつての閉鎖的な空気は消え去り、オープンで多様性のある国際的なエリアという新たな顔を獲得している。