ネット検索で「あなたは髪の毛ありますか」と入力するユーザーの多くが探しているのは、「そもそも誰が言い出し、なぜこれほど話題になったのか」という真相です。結論から言えば、このムーブメントの直接の火種となったのは、Appleの音声アシスタント「Siri」に向けたユーザーたちの好奇心旺盛な問いかけでした。
iPhoneユーザーの間で「Siriに面白い質問を投げかけて意外な返答を引き出す」遊びが定着するなか、あえて身体を持たないデジタル知能に対して身体的特徴を尋ねるという不条理な問いが生まれました。人間であればセンシティブになりがちな頭髪の有無をAIにぶつけたところ、開発元の粋なイースターエッグ(隠し要素)によって、絶妙なユーモアと知性を感じさせる返しが飛び出したことが原点となっています。
当初は2ちゃんねる(現5ちゃんねる)や個人ブログ、知恵袋などで「Siriにこう聞いたら笑える答えが返ってきた」と報告される程度でしたが、その後YouTubeの検証動画やTikTok、X(旧Twitter)のショート動画へと波及しました。「音声アシスタントをからかうつもりが、逆に知的なカウンターを食らわせられた」という逆転の構図がウケ、瞬く間に定番ネタとして定着していった経緯があります。