熱心なファンの間で毎年飛び交うのが、SNS発信の「バラ祭りゲスト目撃情報」です。「福山駅の新幹線改札で見た」「会場近くのシティホテルで見かけた」といった投稿が拡散されますが、取材班の現場検証により、こうした目撃情報に振り回されるリスクが浮き彫りになっています。
関係者の証言によると、特別ゲストの移動動線は徹底的なブラインド管理下に置かれています。新幹線利用の場合でも一般コンコースを通らない厳重な警備誘導が敷かれ、会場内も関係者専用のバックヤード車両動線が使われます。ネット上の「出待ち情報」を信じて駅やホテル周辺に張り付く行為は、徒労に終わるだけでなく、一般の歩行者や宿泊客への迷惑行為として警察や警備員による退去要請の対象となります。
また、ネット上で散見される「パレードならどこからでもゲストの顔が間近で見られる」という言説も大きな誤解です。昭和通りのメインストリートは道幅が広く、車道と歩道の間には強固な規制線とボランティアスタッフが配置されます。最前列を確保できなければ、ゲストの姿は他人の頭越しやスマートフォンの画面越しにしか視認できません。確実な肉眼視を狙うのであれば、交差点付近の開けた角地や、フロートが一時停止する審判員席・放送席の前を狙い、パレード開始の最低90分前には位置取りを完了させるのが現場取材で見えた鉄則です。