壁の位置と並んで無視できないのが、使う人の「利き手」とキッチン全体の動線計画だ。一般的に、右利きの人は右側からドアを開けて右手で奥のものを取る動作がスムーズであり、左利きの人はその逆となる。
しかし、利き手だけで決めるのは危険だ。ポイントは、ワークトライアングルと呼ばれる「シンク・コンロ・冷蔵庫」を結ぶ移動の線である。例えば、コンロが冷蔵庫の左側にある場合、右開きの扉であればコンロ側からスムーズに中身を見渡して食材を取り出せる。効率的な動線計画が立てられていれば、無駄な歩数を削り、調理時間を大幅に短縮することが可能だ。ライフスタイルと身体動作の双方が噛み合って初めて、真の快適さが手に入る。