尾崎豊「15の夜」伝説の裏側―盗んだバイクと届き続ける叫び

尾崎豊「15の夜」伝説の裏側―盗んだバイクと届き続ける叫び

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無名の高校生だった尾崎の運命を大きく変えたのが、音楽レーベルCBS・ソニー(現在のソニー・ミュージックエンタテインメント)で行われたオーディションだった。そこで彼の才能を見抜いたのが、後に伝説的プロデューサーとなる須藤晃である。

当時、洗練されたポップスが主流を占める中で、須藤晃は尾崎のノートに書き殴られた言葉の群れに異質な輝きを感じ取った。単に歌がうまい少年ではない。自らの傷口を隠さず晒し出す真摯なシンガーソングライターとしての叫びが、そこにはあった。

須藤は尾崎に対し、綺麗事の歌詞を捨て、自分の言葉で真実を語るよう促した。ふたりの密密な対話から、ノートの中の断片的な日記や詩が再構成され、時代を象徴する名曲へと研ぎ澄まされていったのである。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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