右のお腹が痛い原因は?危険な盲腸・胆石の兆候と受診科目を徹底解説

右のお腹が痛い原因は?危険な盲腸・胆石の兆候と受診科目を徹底解説

右のお腹が痛い原因は?危険な盲腸・胆石の兆候と受診科目を徹底解説の疑問点について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

腹痛の正体を突き止める第一歩は、「痛む部位」と「痛みの質」を正確に把握することです。右腹部は解剖学的に大きく3つのエリア(右上腹部・右脇腹・右下腹部)に分けられ、それぞれ原因となる臓器が異なります。

1. 右上腹部(肋骨の下あたり)が痛む場合
食後、特に油っこい食事をとった数時間後に強い痛みが出る場合は、右上腹部の痛みとして胆石症や急性胆のう炎が強く疑われます。胆のう内にできた結石が胆管に詰まることで胆汁の流れが滞り、右季肋部(みぞおちの右側)から右肩・背中にかけて突き抜けるような強い痛みが現れます。炎症が進むと肝機能障害や黄疸を併発することもあります。

2. 右下腹部(骨盤の内側あたり)が痛む場合
右下腹部の痛みの代表格といえば、いわゆる「盲腸」として知られる急性虫垂炎です。右下腹部痛と盲腸の関連は深く、炎症の初期段階では「みぞおち周辺のムカムカ・胃もたれ」として始まり、時間の経過とともに右下腹部へと痛みの中心が移行してきます。さらに、中高年層に増加している大腸憩室炎の症状と原因も見逃せません。大腸の壁の一部が袋状に飛び出した「憩室」に便が詰まり細菌感染を起こす病気で、虫垂炎と酷似した右下腹部の持続的な痛みを引き起こします。

3. 右脇腹から背中にかけて痛む場合
「激痛で脂汗が止まらない」「痛む場所が右の脇腹から下腹部、太ももの付け根へと移動する」というケースでは、尿路結石による右側の激痛が典型的です。腎臓から膀胱へ尿を運ぶ尿管に結石が詰まることで、尿管の内圧が急上昇し、激しい差し込み痛(腎仙痛)が生じます。血尿や頻尿を伴うことも多いのが特徴です。一方、皮膚のピリピリ感や右脇腹の痛みがチクチク続く場合は、発疹が出る前の帯状疱疹の初期症状であるケースも散見されます。

4. お腹全体の張りやゴロゴロ感がある場合
激痛ではなく鈍い不快感が続き、お腹の右側に張りやガスの滞留を感じる場合、過敏性腸症候群(IBS)や便秘症、あるいは大腸の通過障害が考えられます。盲腸付近の大腸にガスや便が溜まることで張りを感じるケースも多いですが、症状が何週間も続く場合や便に血が混じる場合は、大腸がんなどの器質的疾患を排除するための大腸内視鏡検査が推奨されます。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。