花粉症で38度の発熱は危険信号?重症化を防ぐ原因と受診基準

花粉症で38度の発熱は危険信号?重症化を防ぐ原因と受診基準

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都内の耳鼻咽喉科クリニックや総合病院の発熱外来を取材すると、春先の外来では「花粉症だと思って市販薬を飲んでいたが、熱が38度を超えて動けなくなった」と駆け込む患者が後を絶ちません。

SNSや健康相談掲示板でも、毎年のように次のような切実な告白が投稿されています。

「くしゃみと鼻水がひどかったのでいつものアレルギー薬を倍量飲んで出勤していた。翌晩に38.8度まで急上昇し、救急外来で検査を受けたらインフルエンザA型だった。職場の同僚にうつしてしまい後悔している」(30代会社員・男性)

「花粉症がひどくなり頭痛と微熱が続いていたが、我慢していたら顔の半分がズキズキ痛み出し熱が38度2分に。耳鼻科に行くと重度の急性副鼻腔炎と診断され、鼻の中に膿がパンパンにたまっていた」(40代女性)

呼吸器感染症の専門医は現場の状況について次のように警鐘を鳴らします。
「花粉症で鼻粘膜がただれ、線毛運動が低下している状態は、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルス、肺炎球菌などの侵入を許しやすい無防備な状態です。アレルギー患者は『自分は花粉症だから鼻水が出るのは当たり前』という先入観があるため、感染症の初期症状を見落とし、受診が遅れる構造的リスクを常に抱えています」

特に配慮を要するのが、子どもの花粉症における高熱の対処法です。小児は副鼻腔の発達段階にあり、耳管が太く短いため、鼻炎から急性中耳炎や急性副鼻腔炎へと容易に波及します。子どもが「頭が痛い」「耳が痛い」とぐずりながら38度以上の熱を出した場合は、単なるアレルギー症状とみなさず、小児科または耳鼻咽喉科を即日受診させることが不可欠です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。