横浜外国人墓地はなぜ非公開なのか?歴史の真相と2026年最新見学ガイド

横浜外国人墓地はなぜ非公開なのか?歴史の真相と2026年最新見学ガイド

横浜外国人墓地はなぜ非公開なのか?歴史の真相と2026年最新見学ガイドについての疑問解決ガイドを徹底解説します。

園内に足を踏み入れると、世界40カ国を超える国籍の人々が眠る国際都市・横浜の縮図が広がっています。眠っているのは軍人や外交官にとどまりません。明治維新期に日本の近代化をお雇い外国人として技術面・文化面から支えた巨星たちが数多く眠っています。

最も著名な墓碑のひとつが、日本初の鉄道建設を指導したイギリス人技師長エドモンド・モレルの墓です。新橋―横浜間の鉄道開通に心血を注いだモレルは、激務と結核により開業を見ることなく29歳の若さでこの世を去りました。そのわずか数時間後、夫を看病し続けた妻ハリエットも後を追うように病没し、現在は夫婦仲良くひとつの墓石の下で眠っています。鉄道ファンの間では「日本の鉄道の父」として今なお敬愛され、鉄道記念日には関係者による献花が絶えません。

また、日本のビール産業の礎を築いた「スプリングバレー・ブルワリー」(キリンビールの前身)の創業者ウィリアム・コープランドや、日本初の英字新聞『ジャパン・ヘラルド』を創刊したアルベルト・ホーフマン、日本に西洋スポーツやボウリング、テニスを伝えた居留民たちなど、日本の近代文化を花開かせた功労者たちの名前が刻まれています。

現地を取材すると、十字架の形もプロテスタントの簡素なものから、カトリックの装飾的なクロス、ケルト十字、さらにはフリーメイソンのシンボルマークである直角定規とコンパスが刻まれた石碑まで多種多様です。生前の故人の信仰や階層、出身地域が忠実に反映されており、極めて学術的価値の高い石造美術の宝庫でもあります。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。