バレーボール勝敗を分ける理由の核心は、確率の偏りにある。トップカテゴリーの試合では、サーブレシーブを返球した側が高い決定率でアタックを叩き込むため、お互いにサイドアウトを取り続ける「サイドアウトの応酬」が基本ラインとなる。
サイドアウトを繰り返している間は、スコアが1点ずつ交互に動くだけで点差は一切縮まらず、広がりもしない。リードしているチームにとってはサイドアウトを確実に重ねるだけで勝利へと確実に前進する一方、追いかけるチームにとっては、相手のサイドアウトを力尽くで阻み、自チームのサーブ時に加点する「ブレイク」を起こさなければ逆転の目は訪れない。
特にセット終盤の20点以降では、1つのブレイクが致命傷になり得る。相手にプレッシャーをかけ、ローテーションを固定させて連続失点を強いるブレイクこそが、バレーボールにおける最大にして唯一の「点差を生み出すトリガー」なのだ。