話題沸騰中の 奇想の絵師・長沢芦雪の死因と毒殺説の真相!虎図や犬の魅力に迫るについて、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。
長沢芦雪の真骨頂は、観る者の視覚と心理を揺さぶる「大胆なトリミング」と「ユーモラスな筆致」にあります。彼が遺した主要な代表作の特徴をデータとともに比較検証します。
作品名・制作年所蔵先・指定文化財技法・構図の革新性編集部の見解・鑑賞ポイント虎図襖
(天明6年 / 1786年)和歌山・串本応挙芦雪館(無量寺)
【重要文化財】襖6枚にまたがる巨大な虎。部屋に入った瞬間に飛び出してくるような超広角の魚眼レンズ的構図。裏面の『龍図』と対をなす空間演出の極致。獰猛さの中に愛嬌のある猫のような表情が同居する傑作。白象黒牛図屏風
(寛政期 / 18世紀後半)アメリカ・プライスコレクション
(出光美術館等で公開歴あり)巨大な黒牛と白象を六曲一双の画面いっぱいに配置。牛の背にはカラス、象の足元には白犬を対比。白と黒、巨大と極小という圧倒的なコントラスト。ミニマリズムとポップアートの先駆けともいえる構図美。降雪狗児図
(寛政期 / 18世紀後半)個人蔵 / 各種美術館寄託雪景色の中で戯れる丸々とした子犬たちの姿を、柔らかな墨の滲み(たらし込み技法)で描写。SNSでも絶大な人気を誇る「芦雪の犬」。動物への温かな眼差しと卓越したデッサン力が融合。宮島八景図
(寛政6年 / 1794年)広島・厳島神社宝物館
【重要文化財】厳島の風景を俯瞰と近景の極端なパースペクティブで描写。細密な人物描写と幻想的な光の表現。西洋画の遠近法を完全に咀嚼した上での再構築。芦雪の空間把握能力の極限を示す一枚。