湯もみほどの劇的な変化を避けつつ、適度な柔らかさと革のハリを残したい選手に支持されているのがスチーム型付けだ。専用のスチーマーで蒸気を当て、革の表面と内部に適度な湿気と熱を与える。水に丸ごと浸すわけではないため、革への負担や色落ちのリスクを最小限に抑えられるのが大きな利点だ。
温まったグラブに対して欠かせない相棒がグラブハンマーである。多くの人がやりがちな「捕球面の中心を闇雲に叩く」行為はNGだ。土手部分の屈曲ポイント、親指と小指の関節ライン、そしてウェブ下に狙いを定め、的確な角度で叩き込む。打球衝撃を模した確かな打撃によって、捕球時に自然とボールが収まる理想的なポケットが削り出されていく。