Q1:タイヤのスリップサインが1箇所だけ出ていますが、残りの溝があれば車検に通りますか?
A1:通りません。道路運送車両の保安基準により、全周・全幅にわたってすべての主溝が1.6mm以上残っていなければならないと規定されています。タイヤ全体の99%に溝が残っていても、偏摩耗等で1箇所でもスリップサインが露出していれば即座に車検不合格となります。
Q2:100円玉を使った残り溝の確認はどれくらい信頼できますか?
A2:日常的な安全確認の目安として非常に有効です。100円玉のフチから「1」の文字の頭までが約5mmですので、「1」が完全に見える状態であれば残り溝は半分以下(4mm未満)まで減っています。ただし、正確な残り溝や1.6mmの限界をミリ単位で判定するには、整備工場やガソリンスタンドのデプスゲージ(専用測定器)での計測が必要です。
Q3:スリップサインが出たまま走行して事故を起こした場合、自動車保険は支払われますか?過失割合はどうなりますか?
A3:保険金自体は対人・対物賠償など基本的には支払われるケースが多いですが、タイヤの整備不良(スリップサイン露出)が事故の直接原因と認定された場合、「重大な過失」とみなされて過失割合が10〜20%程度加算(不利に修正)されるリスクがあります。法的処罰だけでなく、事故時の経済的・社会的損失も極めて大きくなります。
Q4:スタッドレスタイヤのスリップサインとプラットフォームの違いは何ですか?
A4:スリップサインは「法律上の使用限界(残り溝1.6mm)」を示すもので、すべてのタイヤに存在します。一方、プラットフォームはスタッドレス特有の突起で「冬用タイヤとしての性能限界(新品時から50%摩耗)」を示します。プラットフォームが出たスタッドレスタイヤは雪道・凍結路での使用が禁止されますが、スリップサインが出るまでは法的には夏用タイヤとしてのみ走行可能です(ただし雨の日の性能は著しく低いため推奨されません)。