インターネット上の掲示板や知恵袋などでは、「客足が遠のいて倒産したのではないか」「コロナ禍で力尽きたのではないか」といった根拠のない風評が散見されます。しかし、これらの憶測は明白な誤認です。前述の通り、運営元の大東洋グループは1965年の創業以来、大阪キタの超一等地で強固な資本基盤と多角的な事業網を確立している総合アミューズメント企業です。
事実、2026年末のリニューアル直後には来店促進の公式YouTube動画が公開され、休日や夜間帯の稼働率は非常に高い数値をキープしていました。ではなぜ、経営が破綻していないにもかかわらず閉鎖されたのか。その背景には、日本の都市部で急速に進む「アミューズメントの専有面積あたりの収益効率(坪効率)のシビアな見直し」という構造的要因が存在します。
バッティングセンターは高い天井と広い無柱空間を必要とし、土地専有面積が極めて大きい割に、1打席あたり数百円という単価の限界があります。都心の固定資産税や維持修繕費が上昇し続ける中で、同じ敷地をホテル、マンション、あるいは高単価なサウナや複合商業施設へ転換したほうが、企業グループ全体の収益性・持続可能性が圧倒的に高まるという冷静な経営判断が働いた結果なのです。