近藤千尋のエスカワイイ時代を象徴するのが、2010年代半ばに巻き起こった「なりたい顔No.1」旋風です。雑誌の読者投票企画において圧倒的な得票数で1位を獲得し、彼女の顔立ちやメイクを真似る女性が街中に溢れかえりました。
特に爆発的なトレンドとなったのが、眉上でザクザクにカットされた前髪スタイル「ちぴバング」です。それまでの王道モテ系や重め前髪のトレンドを覆し、抜け感と個性的な愛らしさを両立させたスタイルは、原宿のカジュアル感と渋谷のギャルテイストを掛け合わせた渋原系雑誌のカルチャーと見事に合致しました。
さらに、大きなタレ目に見せるアイラインテクニックや、内側から上気したような血色チークを特徴とするちぴちゃんメイクは、当時のメイク特集で毎月のように特集が組まれました。ただ流行を追うだけでなく、「自分のコンプレックスをいかに魅力へ変えるか」というリアルな試行錯誤を誌面で発信したことが、熱狂的な支持を集めた最大の要因です。