本命党も穴党も目を離せないのが、名手たちの手綱捌きと競走馬の血統背景だ。数々の栄冠を手にしてきた武豊騎手は、相棒の長所を極限まで引き出す絶妙なペース配分でレースをコントロールする気配を見せる。また、海外競馬でも圧巻の存在感を誇るC.ルメール騎手の手綱捌きも見逃せない。仕掛けのタイミングに対する冷徹なまでの判断は、長丁場になればなるほど凄みを増す。
追い切り評価では、最終調整で見せた力強い伸び脚と軸ぶれのないフォームに注目が集まる。調教時計の数字以上に、道中のリラックスした走りやゴール前の余力が仕上がりを裏付ける。さらに血統データにおいては、父系にトニービンやハーツクライを持つ持続力型の血統、あるいは母父に長距離適性を秘める欧州血統を引く馬が優勢だ。急勾配の坂を乗り越え、長い直線で一足を繰り出す血の裏付けこそが勝利の引き金となる。