Q1:未経験でも遠洋マグロ漁船に乗ることはできますか?資格は必要ですか?
A1:特別な海技士免許や経験がなくても、未経験から甲板員として乗船することは可能です。全国漁業就業者確保育成センター(漁師.jp)が開催する漁業就業支援フェアなどを通じて、健康状態に問題がなければ20代〜30代を中心に採用されています。ただし、乗船前には航海安全や救命に関する法定講習を受講する必要があり、将来的に船長や機関長を目指す場合は「海技士(航海・機関)」の国家資格取得が求められます。
Q2:航海中に大怪我をしたり重病にかかったりした場合はどうなりますか?
A2:遠洋漁船には医師が同乗していないため、船内の医薬品による応急手当が基本となります。衛星通信を通じて日本国内の医師から医療指導を受ける体制(遠隔医療支援)が整えられていますが、緊急手術が必要な重症の場合、最寄りの国の港へ緊急寄港するか、沿岸国の救難機関(沿岸警備隊)にヘリコプターや巡視船による洋上救難を要請することになります。数千キロ離れた外洋では搬送に数日かかることもあるため、乗船前の徹底した健康診断と虫歯治療は必須条件です。
Q3:遠洋漁業で獲れた魚はどこへ行きますか?本当に美味しいのでしょうか?
A3:遠洋マグロはえ縄船で獲れた魚は、船上で即座に活け締め・血抜き・エラ内臓の除去が行われ、魚の細胞を壊さないマイナス60度の超低温で急速凍結されます。この「ショックフリーズ」技術により、水揚げから数ヶ月が経過していても解凍時には水揚げ直後と同等の鮮度と脂の乗りが完全に保たれます。日本国内の高級寿司店、料亭、デパ地下、あるいは回転寿司チェーンの上等なマグロとして流通しており、日本の生食文化の屋台骨を支えています。