2026年シーズンのカープを象徴するのが、若手とベテランの強固な融合だ。二軍から上がってきたばかりの若手が臆することなくスタメンで躍動し、ベテランは代打の一振りや守備固めで決定的な仕事を行う。
この循環を生み出しているのが、徹底した個別のコミュニケーションだ。練習中のグラウンドはもちろん、移動中や試合前のわずかな時間を見つけては選手に声をかけ、コンディションや心理状態を細かく把握する。形式的な面談ではなく、日常のたわいもない会話の中に本音を引き出す仕掛けが施されているのだ。
自ら歩み寄り、膝を突き合わせて語り合う。この泥臭くも温かいアプローチこそが、チーム全体の底上げに直結している。