この犬種の起源は1980年代後半のオーストラリアにさかのぼる。ハワイ在住の視覚障害を持つ女性から「夫が犬アレルギーでも飼える盲導犬を探してほしい」という依頼を受けたことがすべての始まりだった。
オーストラリア・ドッグ・ガイド協会のブリーディング・マネージャーだったウォーリー・コンロン(Wally Conron)氏は、賢いラブラドール・レトリバーと、毛が抜けにくいプードルを交配させる画期的な試みに挑んだ。こうして誕生した最初の一頭が、世界に衝撃を与えたのである。
しかし、ウォーリー・コンロン氏は後に「フランケンシュタインの怪物を作り出してしまったかもしれない」と苦渋の発言を残している。爆発的な人気の裏で、無計画な乱繁殖が無数に行われ、遺伝的欠陥を抱えた個体が増加したことに対する深い後悔の念からだ。歴史の光と影を知ることなしに、この犬種の本質は語れない。