2000年代中盤、この巻き髪ブームの頂点に君臨していたのが蛯原友里と押切もえの両名だ。彼女たちが誌面で見せた、毛先まで計算し尽くされたゴージャスなカールは、フェミニンさと意志の強さを象徴していた。
あの時代の熱気は凄まじかった。朝の限られた時間にホットカーラーとアイロンを駆使し、トップを立ち上げ、毛先を幾重にも重ねる。それは単なる身だしなみを越えた、自分を武装するための儀式に近かったと言える。
現代のリバイバルは、そうした先人たちのDNAを確かに受け継ぎつつも、より軽やかで自由な精神性を宿している。きっちり作り込みすぎない、指先でラフに崩したようなニュアンスが、かつてのエレガンスを現代的なデイリーユースへとアップデートさせた。